私たちの暮らしの中には、たくさんの「困った」があります。
一人で子育て中のお母さんは、わからないことを誰に聞いたらいいか悩んでいます。
隣のお兄ちゃんが学校へ行けなくなったらしい、
でも悩んでいるお母さんお父さんにどうしてあげたらいいかわからない。
何か情報があったら教えてあげるのになあ・・・
一人暮らしのお年寄りがいつも買い物に難儀しているらしい、
でも、声をかけにくいなあ。
毎日見ている川だけどとても汚い、何か私にできることはないかしら・・・。
仙台の街にはたくさんのホームレスの人たちがいるらしい。
社会が見捨てた彼らにも人並みの暮らしを取り戻してあげたい。でも、どうすれば・・・。
退職して時間はたっぷりある。
でも、毎日テレビを見ているだけじゃ、半年で飽きちゃったよ。
何か仲間をつくって地域のお役に立ちたいなあ。
そんな悩みをきっかけに、自分たちでなんとかしようと行動する人たちがいます。
これらの「市民による自発的な問題解決行動」を、一般に市民活動やボランティア活動と言います。
決して、「無報酬で社会や他人に奉仕をしたがっている人たち」ではありません。
自分にも関係する問題に巻き込まれたり気づいたりしたために、見て見ないふりができないで、
放っておけなくなった人たちです。
そして、そのような活動をしている団体(組織)のことを、企業と比較した場合「非営利組織(NPO)」
行政と比較した場合「非政府組織(NGO)」と呼びます。
そうです。
私たちに身近な市民活動団体のことも、NPOやNGOと呼ぶのです。
(ここからはNPOという言葉を使って説明しますね。)
NPO(非営利組織)というと、「非営利を目的とする組織」と誤解する人がいて、お金をいただかずに
ボランティアをする組織というイメージがあります。
しかし、たくさんのホームレスの人たちに食事を提供し、住居を世話し、就労につながる支援を続ける
ためにはそれなりのお金が継続的に必要です。
近所の一人暮らしのお年寄りを助ける活動を続けるためにも、さまざまな資金が必要ですね。
絶滅の危機にある野生生物を守るために情報誌を発行すると、やはり資金が必要ですね。
「非営利」とは、お金を扱わないという意味ではなく、会社のように、利益が出たら、その会社の所有者
つまり経営者や株主の間で分配する、ということをしませんという約束をした組織のことです。
では、余剰金が出たら、どうするのでしょうか。
そうですね。
もともとのその団体の目的、つまり、社会問題の解決のためにそのお金をもっと使うのです。
それが非営利という言葉の持つ意味です。
「営利(利潤の分配)を目的とせず、社会的な問題の解決を目的とする組織」それがNPOです。
社会問題の解決が目的なのに、同時に特定の人たちへの分配を目的とするのはおかしいと誰でも
わかりますね。
それでは、多くの人々に賛同してもらい、寄付や会費やボランティア(労働力の寄付)をいただきながら
活動することができなくなってしまうから、組織原則として禁じているのです。
NPOの活動は、奥が深く、たくさんの幅広い活動があります。
福祉や環境の活動が有名ですが、仙台でたくさん開催されている市民発の祭りも、実行委員会という
方式による市民活動ですね。
子ども関連の活動もたくさんあります。人生を豊かにする高齢者の元気な活動もあります。趣味を生か
した社会貢献から、企業人中心のNPOもあります。
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